麻酔科標榜医とは?
「院長あいさつ」のページに麻酔科標榜医という聞き慣れない名前があったかと思います。それに関して、ここで説明をしておこうと思います。
麻酔科標榜医とは
医師であれば、どんな科を標榜(看板を掲げること)しても法律的には何も問題ありません。つまり、小児科医である私が、できもしないのに眼科医とか耳鼻科医を名乗っても問題ないわけです。ところが、麻酔科は、医師免許とは別の免許が必要となります。それが、「麻酔科標榜医」という資格になります。
私の麻酔経験
成育医療研究センター 手術・集中治療部 麻酔科で小児麻酔を研修し、小児の様々な手術麻酔(脳外科手術、心臓手術、肝臓移植、腎臓移植、腹部消化器手術、耳鼻科手術、眼科手術、整形外科手術、泌尿器科手術、皮膚科・形成外科手術)を経験しているだけでなく、成人麻酔は聖路加国際病院にて研修を受けております。前職の久留米大学病院小児科では、心臓病のカテーテル治療に関連した全身麻酔は、私が担当しておりました(体重1㎏程度の新生児~高齢成人の方まで)。
アナフィラキシーショックなど急変時
アナフィラキシーショックは、様々な原因で生じます。例えば、当院で行う薬物投与に関連して、1万人に1人程度の頻度で起こる可能性があります。アナフィラキシーショックを発症した場合、様々な器具・薬剤を用いて迅速に対応する必要があります。アナフィラキシーショックが起きることは、まれですが、体の予備能の低い小児においては、専用の道具がないという理由で処置を遅らせることは非常に危険であります。当院では、患者様の安全を第一に考えて、すべての年齢に対応できる道具を用意し、日常診療致します。